トップページ>SLCとは

設立趣旨

1.都市と農山村交流スローライフセンターの心

「便利さ」と「効率」を追求した都市生活者のための20世紀型「大量生産・大量宣伝・大量消費」文化は、人々を幸せにしたのでしょうか。 その文化は、人々の住む世界を美しくしたのでしょうか。
(こころは美しいか、田畑は美しいか、山は美しいか、川は美しいか、海は美しいか・・・)

たしかに「便利」になりました。 今はスイッチひとつでお風呂がわかせます。
ひと昔前はたしかに「不便」でした。
里山で薪を集め、運び、伐り、割り、積み上げる。幾日もかかりました。子どもも働きました。
冬の寒い夕暮れ時にも、外で風呂の焚き付けをする家族がいました。
そのことを身を持って知る家族が風呂に入ります。
薪で焚かれた風呂は本当にあたたかい。
湯のあたたかさだけでなく、家族のあたたかさを感じていたのかもしれません。
そんなお風呂は、外の寒さにあたっても冷めぬほど体とともに人の心の根っこをもあたため続けたのに違いありません。
「不便」であったかもしれませんが、けっして「不幸」ではなかったのです。

私たちは想うのです。

「便利さ」や「効率」と引き換えに、生活のなかにこめられていた人の温もり、本当の知恵、自然への感謝という味わいのある文化を放棄してきたのではないでしょうか。 自然との共生で自給してきた生活は、文字通り自らのものでした。
自らが主人公でした。
ある意味それは完全な「自治」でした。
現在の「都市生活」は衣食住などの全てを他に依存し、幾重ものライフラインで日々供給されないと生活できません。
そこで、自らが生活の主人公になれるでしょうか。
そこに「自治」が本当に可能なのでしょうか。

他人の協力がなければもちろん生活はできません。
しかし、自らの生活の根本のところで他人に預けてはいけないのです。
できれば、自らの生活のあらゆる場面で自らの手で直接創り上げるのがいいのです。
(自分で育てた野菜はうまい。自分でつくった小屋は愛着がある。全て心底おもしろい。)
生活は具体的です。 その具体的なものを人任せにしないようにしていく。
全ては無理ですが、確実に自分のものを増やしていく。

農的営みや山仕事への関心の高まりの底流には、「自然の中、自らの生活は自らで創り上げたい」という人々の願いが大きく流れているのです。 自然との共生という文化、その文化を今の時代にオリジナルに体現して自らが生活の主人公になっていくという「自治」的な生き方。 それが「スローライフ」であり、21世紀がもとめる時代の精神なのかもしれません。
20世紀の負の遺産を解決していく、21世紀が求める時代の精神であってほしい。

特定非営利法人都市と農山村交流スローライフセンターは、この21世紀の時代の精神「スローライフ」を心として活動していきます。 そして、都市住民も農山村住民も共に元気になってもらいたいのです。



2.設立までの背景と経緯


農山村(中山間地、山地)でおこっている、人工林の放置、田畑の放置、農林の担い手の減少...  <続きを読む...>